Pocket
LINEで送る

動画編集って時間がかかりますよね。

自分も「札幌ランキング動画」を作った頃はまだ経験が浅かったので、10分足らずの動画なのに30~40時間くらい編集していました。

それから多くの動画編集に関わり、編集に時間がかかり過ぎるのは1つの原因があることに気づきました。それは――

変更になる個所を編集している。

例えば早い段階でトランジション(切替効果)を当てはめ、その後カットの並びをいじる度ににトランジションを再調整したり。カットの並びを決める前にBGMを映像とマッチさせて、カットを並び替えるごとに音当て作業を繰り返したり。

そうした無駄と試行錯誤を繰り返した結果、動画を最も効率的に編集できる工程表ができました。今ではこのフローチャートにしたがって編集することで、昔の10分の1の時間の作業時間になっています。

ということで今日は、映像編集を効率的に行うためのフローチャートを学んでいきましょう!

1. 撮影したすべての映像・音声・その他素材を編集ソフトに取り込む。

素材は次のようにフォルダ分けすると、後々ファイルを探すときに分かりやすいです。

1.映像フォルダ(撮影した映像)
2.音声フォルダ(BGM、効果音、別撮りの音声、ナレーションなど)
3.画像フォルダ(絵、アニメーション、アイキャッチ画像、タイトル画像など)
4.プロジェクトファイルフォルダ(動画編集ソフトの編集ファイル)
5.試作版フォルダ(テストとして出力した動画)
6.完成版フォルダ(最終的に完成した動画)

フォルダ分けができたら、上記の1~3をすべて編集ソフトに挿入しましょう。

2. すべての動画をタイムラインに挿入する。

まずは撮影したショットをすべてタイムラインに並べます。

3. 音声を別撮りした場合は同期する。

映像の音声を外部マイクなどで別撮りした場合は、この段階で同期しておきましょう。後からやると大変なので。

別撮り音声以外のオーディオファイル――BGM・効果音・ナレーションなどはまだ手を付けなくてOKです。

4. 各動画にざっと目を通して、使わない部分をカットする。

各ショットから、明らかに必要でない部分をどんどん削っていきます。使うかどうか微妙なときは、とりあえずそのままにしておきましょう。幾つかアドバイスとしては――

1.タイムラインの最後から逆に編集していく
何テイクか取り直した場合、使えるテイクは大体一番最後です。後ろから編集することで、ベストテイクにすぐ辿り着けます。

2.音声マーカーをつける
撮影時に「各テイクの前後に手を3回叩く」など、音声によるマーカーを付けておくと、編集時に音の波長をみればすぐに使うべき場所が分かります。(映画制作現場でよく見るカチンコもこの役割をしています)

3.ショートカットキーをマスターする
編集ソフトのショートカットキーを使いこなしましょう。今15分かけて覚えれば将来の15時間が節約できます。

5. カットを順番を入れ替える。

各カットの順番を入れ替えて、描いたストーリーを最も伝える並びにします。ここで細かく秒単位の修正をしたくなりますが、ぐっと堪えましょう。今決めるのはカットの並びだけです。

6. 新たな編集ファイルを作成する

ここまでで仕上がったタイムラインが、これからの編集の元データとなります。おそらくタイムラインの長さは最初の3分の1から5分の1くらいになっているでしょう。

ここまでの編集ファイルをバックアップして、今後は新しい編集ファイルを使いましょう。そうすれば失敗しても元データに戻ってこれます。

ちなみに将来バックアップするときはこの元データを出力して保存しておけば、撮ったすべての映像を保存するよりも容量を節約できます。

7. 理想の動画の長さになるまでカット作業を繰り返す。

4の作業に立ち戻り、使わないカットを削っていきます。3~7回くらいタイムラインを見直すことで、希望の動画の長さまで短くなるでしょう。捨てるか残すかか迷ったときは「このカットは『ストーリー』を伝える役に立っているか」を判断基準にするといいでしょう。

8. BGMや効果音を挿入する

満足のいくタイムラインができたら、次にBGMと効果音などオーディオファイルを挿入しましょう。

9. BGMを動画をマッチさせ、必要なら微調整や並び替えをする。

BGMの長さを動画の長さに合わせます。BGMのビートにカットを合わせる場合はここで微調整しましょう。

10. テキストと画像ファイルを挿入する

必要な個所にテキストや画像を入れます。読んだり見たりするのに十分な秒数を確保しているか確認するのも忘れずに。

11. エフェクト効果とトランジション(切替効果)を加える

映像と音声のタイムラインが完成してはじめて、エフェクトとトランジションを加えます。

13. 音声の音量を調整する。

全ての音量を合わせます。特にナレーションは、聞き取りやすい大きさになっているか確認しましょう。

14. 音声のエフェクト効果を加える。

音のフェードインやフェードアウトなど、音声効果を加えます。

12. カラーグレーディング(色修正)を加える。

カラーグレーディングは編集ソフトの処理を重くします。必ず最後にするようにしましょう。

15. 出力して確認する。

試作版を出力して、思う通りのクオリティか確認しましょう。

ちなみに、編集直後はどうしても主観的になりがちです。友人に見てもらう、1日経ってから改めて見る、など客観的に映像を判断するよう務めましょう。

16. 細かい修正をして再び出力し、動画をアップロード・公開する。

試作品で直したい所を微調整して完成です。お疲れ様でした!

まとめ――動画の編集は、工程表に従うことで効率的に行える。

映像の世界に長く身を置くプロですら、非効率さを労働時間で補っている方もいらっしゃいます。その結果として、無理な労働による疲れが完成品の質にまで影響することも。

みなさんはぜひ効率的な動画編集を行って、質の高いプロダクトを最速で完成させてくださいな 🙂

投稿者プロフィール

那須裕介
那須裕介
日本の魅力を世界に伝える開国クリエイター。
インバウンド動画制作、訪日観光動画メディア「じゃぱねすクエスト」更新、一棟貸しの宿じゃぱねす邸を京都高山で運営をしています(簡易宿所許可有)。お問い合わせはこちらから