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サントリーニ島。ギリシャと言えばここというくらい有名な観光地で、地球の歩き方最新号の表紙にも首都アテネを差し置いて載ってます。

ギリシャには年間2500万人の海外観光客が訪れますが、そのうち一割近くがサントリーニに寄るとのこと。当然自分の期待値も高かったんですが……

正直がっかりスポットでした。

サントリーニ島の問題点

まずバス。本数が少ないことや連結が悪いのは許容範囲として、ひどいのが混雑。乗ると常に満員でキャパを完全に超えています。

次の問題点が物価。ギリシャの他の土地に比べると、すべてのものが1.5~2倍くらい高いです。それなのにクオリティは6~7割り程度。

サントリーニには一応アクロティリ遺跡という文化資産もありますが、解説の記載はほとんどありません。現地の人によると「ガイドを付ければ」とのことでしたが、一回90ユーロのガイド料は万人向けではないっす。

一番の観光どころ、夕景もこの大混雑。夕日を撮ってるのか観光客を撮ってるのかわからない……。

穴場スポットに移動してようやく見れた夕景。確かに中々綺麗ですが、他のデメリットを補えるほど魅力があるかと言うと疑問です。

また、多すぎる観光客は現地社会にも不調和を生み始めている様子です。

参考:Santorini’s popularity soars but locals say it has hit saturation point

昭和の観光である

今回サントリーニ島を旅して、「昭和の観光」という言葉が何回も頭をよぎりました。

「昭和の観光」とは観光アドバイザーのデービッド・アトキンソン氏が著書「世界一訪れたい日本のつくりかた
」の中で出てくる言葉です。その意味は、「質より量を重視し、有名な観光地に一生に一度行ければ良いという、大量の観光客を短時間でさばくという供給側の視点からの観光」のこと。

わかりやすい例は、昭和時代の海の家。客引きが大声で呼び込みはするけれども、いざ席についたら何時間も待たされ、最終的に出てくるのはまずい焼きそばやラーメンくらい。そんな海の家はまさに昭和の観光の象徴です。

この体験から何を学ぶべきか

サントリーニを反面教師に日本が学ぶべきこと。それは「昭和の観光」から「未来の観光」への移行です。

昭和の観光――マーケティングで集客し、観光地値段のものを売りつけて消費単価を上げ、低満足度でも次の客が来るから気にしない。

未来の観光――観光資源の量と質を底上げして満足度を高め、滞在日数の伸ばすことで消費単価を上げ、口コミとリピーターで集客する。

この移行こそ、日本の観光立国のために今取り掛かるべき課題でしょう。それをリアルに感じるためにも、今回のサントリーニ島視察は意義がありました。

投稿者プロフィール

那須裕介
那須裕介
日本の魅力を世界に伝える開国クリエイター。
インバウンド動画制作、訪日観光動画メディア「じゃぱねすクエスト」更新、一棟貸しの宿じゃぱねす邸を京都高山で運営をしています(簡易宿所許可有)。お問い合わせはこちらから

One thought to “ギリシャのサントリーニ島に昭和の観光を見た。ギリシャ視察記その2”

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