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ハローみなさん、開国クリエイターの那須裕介(@nasu_yusuke)です。

このあいだ民泊大学のインタビューを受け、そこで民泊の3つ価値について話しました。

参考:「ホームシェアリングを愛し、ホームシェアリングに愛された男」Airbnb スーパーホスト 那須 裕介さん

民泊黎明期から自分が主張する民泊の3つの価値とは何か? 今回はそれを語りたいと思います!

第一の利益「金銭価値」

「金銭価値」とはもちろん宿泊料のこと。お客さんを宿に泊めるかわりに頂くお金です。

一番分かりやすい価値ですが、金銭価値だけを求める民泊は長く続きません。なぜなら民泊はコモディティ化(サービスで差別化できず価格競争に陥る現象)に陥りやすい市場だからです。

元々、宿泊業界の営業利益率はそれほど高くありません。そのうえ民泊ではプラットフォームのAirbnbが常にホスト(民泊事業者)に価格競争を強いるため、この傾向が一層強いです。

すでに日本主要都市の民泊業界は供給過多になりつつあり、赤字を嘆くホストの声も聞こえています。

第二の利益「交流価値」

「交流価値」は旅人との触れ合い、新たな人々との出会い、世界中に友人ができるなど、「楽しい」といった感情を得られる価値です。

交流価値の一番の例がカウチサーフィン。これは旅人にただで空き部屋を貸すという無料版Airbnbです。

ただで貸すの!?と理解できない方も多いかもしれませんが、カウチサーフィンはすでに10年以上続いているサービスで、世界中でユーザーがいます。

なぜただで部屋を貸せるのかというと、カウチサーフィンのホストが交流価値を得ているから。やってみるとゲストとのコミュニケーションがとても楽しく、自分もちょくちょく利用しています。

Airbnbよりも友達感覚が強いのが特徴です。

第三の利益「知識価値」

3つの価値の中で一番忘れられがちなのが「知識価値」。旅人からスキルを学べる、英語の勉強になる、知らない国について知れるなど、好奇心と知識欲を満たしてくれる価値です。

僕の友人には、外国人を家に招いて子供の英語教育に役立だてている方がいます。

また自分のように観光業界に生きる人間には、ゲストとの会話が仕事のヒントになることも多々あります。例えばJapan Bus Passの動画をつくれたのは、元々ゲストにパスの存在を教えてもらったのがきっかけです。

さらに言えば、差別・偏見の解消も知識価値の大きな要素でしょう。自分の回りには、Airbnbをはじめるまで特定の国に拒否感を持っていたけれど、ホストをしてその国の人と関わってみて見方が変わったという方が多くいます。

なぜ3つの価値が大切なのか

これからはこの3つの価値を満遍なく得るホストが生き残りやすい環境になってきます。その理由は2つあります。

理由1:民泊のコモディティ化に耐えやすいから。

例えばどのホストも何らかの価値を10ほど得たいとしましょう。

そんなとき「金銭価値10、交流価値0、知的価値0」よりも「「金銭価値4、交流価値3、知的価値3」の方が簡単に得られます。なぜならゲストにとって後者2つはほぼゼロコストで提供できるから。

そして金銭価値4で民泊を続けるホストが増えると、金銭価値10が必要なビジネスホストは商売が難しくなっていきます。

理由2:民泊新法でも続けられるから。

2018年6月に施行が予定されている民泊新法。まだまだ概要は見えてきませんが、現状で180日以下の営業制限が決まり、自治体によっては上乗せ条例でさらに厳しい制限を検討をしているところも多いです。

ルールが厳しくなればなるほど金銭価値を得るのが難しくなります。代わって交流価値や知識価値を目的としたホームステイ型の民泊が伸びやすくなるでしょう。

極端な話カウチサーフィンが流行っているのは、交流価値と知識価値だけで十分なリターンを得ている人々が一定数いる証拠です。

まとめ

民泊が生み出す3つ価値。今までは金銭価値ばかりがフォーカスされてきましたが、今後も長く楽しんで民泊を続けるにはそれぞれの価値を満遍なく享受することが必要になってくるでしょう。

もともと民泊は一般人が空き部屋を貸すのがはじまりだったサービスです。それくらいゆるいやり方のほうが、長く楽しく続けられると思いますよ!

投稿者プロフィール

那須裕介
那須裕介
日本の魅力を世界に伝える開国クリエイター。
インバウンド動画制作、訪日観光動画メディア「じゃぱねすクエスト」更新、一棟貸しの宿じゃぱねす邸を京都高山で運営をしています(簡易宿所許可有)。お問い合わせはこちらから